
好調な第3四半期決算だったが、部品不足やメモリーコスト上昇、為替圧力が成長と利益率を圧迫し、9月四半期の見通しはウォール街予想を下回った。
アップルは、会計年度第3四半期の売上高が前年同期比16%増の1094億ドル、1株利益が2.02ドルとなり、いずれも市場予想を上回ったと発表した。iPhone売上高は22%増の543億ドルで6月四半期として過去最高を記録し、Mac売上高も29%増の約104億ドルとなった。一方、9月四半期の売上高成長率は9%〜11%との見通しを示し、売上高は約1117億ドル〜1137億ドルとなる計算で、ウォール街予想の約1148億ドル〜1149億ドル、成長率約12%を下回る見込みである。経営陣は、為替の逆風に加え、iPhone、Mac、iPad全般で部品不足が悪化していることや、メモリーチップ価格の上昇が利益率を圧迫していることを要因に挙げた。ティム・クック最高経営責任者は不足が「非常に深刻」だとし、アップルは「供給面で奔走する」ことになると述べた。また、メモリー価格については「100年に一度の洪水」に例え、その背景として、予想を上回るiPhoneとMac需要に加え、AIデータセンター整備に伴う先端チップやメモリーの争奪激化を挙げた。アップル株は急落し、報道では下落率は約5%から10%近くに及び、時価総額で約5000億ドルが失われる恐れがあるとされた。