ソニー、1Q利益32%増で通期業績予想を上方修正

ゲーム事業の上振れと高収益のコンテンツ事業の底堅さを背景に、第1四半期決算が市場予想を大きく上回ったことから、ソニーは通期の利益見通しを引き上げた。

要約

ソニーグループは、第1四半期の利益が大幅に増加し、主力事業が当初想定を上回ったことを受け、2027年3月期の業績見通しを引き上げた。IFRSベースの純利益は過去最高の1兆2100億円に達する見通しで、前期比17%増、従来予想から500億円の上方修正となる。主因はゲーム事業の好調である。売上高は従来見通しから2000億円引き上げて12兆5000億円、営業利益は1200億円増の1兆7200億円とし、19%増を見込む。 2026年4〜6月期は、売上高が前年同期比8%増の2兆8400億円、純利益が32%増の3421億円、営業利益が4765億円だった。営業利益はブルームバーグが調査したアナリスト予想の3556億円を約34%上回った。ソニーは、通期見通しの上方修正の主因がゲーム事業だと説明した。同事業は米国の関税還付と為替の追い風を背景に、5月時点の予想から600億円引き上げた。加えて、ゲーム、音楽、イメージセンサー、エンターテインメント・コンテンツなど高収益のコンテンツ事業が引き続き堅調に推移したことも寄与した。 年間配当予想は1株35円で据え置き、市場コンセンサスの33.08円を上回った。一方、修正後の純利益見通しはQUICK Consensusの1兆2210億円をやや下回り、売上高見通しもアナリスト予想の約12兆7100億円に届いていない。それでも今回の決算は、ソニーが製品構成の改善、コスト管理、利益率の向上を通じて、売上高を上回るペースで利益を拡大できる力を示した。

用語解説
  • IFRS: 企業が各市場で財務諸表を作成する際に用いる国際会計基準。
  • operating profit: 利息や税金を差し引く前の中核事業による利益。
  • product mix: 販売する製品・サービスの構成を指し、高利益率の商品比率が高まると収益性に影響する。