ジェイ・クレイトン、上院承認を経て8月3日に国家情報長官に就任へ

SEC元委員長のクレイトンは、上院で51対47の賛成で可決された後、代行のビル・プルート氏に代わってDNIに就任する見通しで、情報機関での短いながらも論争の多かった暫定期間に終止符を打つ。

要約

ジェイ・クレイトン氏は7月28日の上院での51対47の党派対立票による承認を受け、8月3日月曜日に米国家情報長官に就任する見通しである。これにより、与野党の議員が交代を求めていたにもかかわらず、ビル・プルート氏が国家情報長官室の代行を務めていた異例の遅れは解消される。 トランプ大統領は6月11日、今年辞任したタルシ・ギャバード氏の後任としてクレイトン氏を指名した。クレイトン氏は2017年から2020年までSEC委員長を務め、その後、ニューヨーク南部地区連邦検事に就任した。SEC在任中はICOブームと、証券法上の多くのデジタル資産の扱いを形づくる一因となった同委員会の初期の執行強化の動きと時期が重なった。 DNIの役割は、デジタル通貨を用いた制裁逃れやサイバー脅威への対応を含め、米国の情報機関18機関の調整にある。プルート氏の短い在任期間では、ODNIで人員を約30%削減したほか、情報分野での経験の乏しさが、クレイトン氏の承認を政権にとって優先課題にしていた。今回の移行に暗号資産関連の政策措置は伴わず、直近の市場への影響はほぼないとみられる。

用語解説
  • ICO: Initial coin offering。仮想通貨トークンを投資家に販売する資金調達手法。
  • ODNI: The Office of the Director of National Intelligence。米国の情報機関を調整する機関。
  • sanctions evasion: 政府による貿易や金融の制限を回避する試みで、資金移動にデジタル資産が用いられることもある。