AI案件がマイナー株押し上げ、ビットコインのマイニング難易度は19.9%低下

AI案件がマイナー株押し上げ、ビットコインのマイニング難易度は19.9%低下

難易度が前年同月水準を下回るのは2度目にとどまる一方、脆弱なマイニング採算性やAI・HPC向けへの資本シフト、地域的な供給制約がハッシュレートの重荷となっている。それでも一部上場マイナー株は上昇している。

BTC

ファクトチェック
一次情報であるBitcoin Magazine Proの「Bitcoin Miners Capitulating, But Their Stocks Are Soaring」(2026年7月31日)は、難易度がピークから19.9%低下し、ハッシュレートが287日間下落基調にあり、上場マイナーの1社はBTCが約46%下落する中で430%超上昇したと明記しており、この乖離はAIが要因だとしている。これらの正確な数値は、crypto.news、Yahoo Finance/CryptoProwl、CryptoBriefingでも独立に裏付けられている。AI/HPCインフラという位置付けも各ソースで確認されている。難易度の19.9%下落、約287日に及ぶハッシュレート低下、AI関連銘柄として扱われたマイナー株の430%超上昇という3つの具体的な主張は、いずれも元の分析と整合している。
要約

7月下旬時点でビットコインのマイニングは長期的な縮小局面が続いており、ネットワークのディフィカルティは7月25日に0.74%低下して126.23兆となった。2025年11月の過去最高である約155.97兆〜156兆からは約19.1%〜19.9%低下した計算である。この下落により、ディフィカルティは1年前の127.62兆を約1.1%下回り、中国の2021年のマイニング禁止後以来、ビットコイン史上2度目の前年比低下となった。LuxorのHashrate Indexなど業界データは、ビットコイン価格の下落、マイナー収益の圧迫、旧式ハードウエアの停止、AIやHPC関連への資本・電力の再配分、テキサス州やその他のマイニング地域での出力抑制を弱さの要因に挙げた。それでも、上場マイナーの一部は過去1年で430%超上昇しており、投資家が純粋なビットコイン連動銘柄ではなく、AIやデータセンターのインフラ企業として評価する傾向を強めている。

用語解説
  • マイニング・ディフィカルティ: 新たなビットコインのブロックを採掘する難しさを示す指標。平均ブロック時間を10分に保つため、2,016ブロックごとに調整される。
  • ハッシュレート: マイナーがビットコインネットワークに提供する総計算能力。
  • ハッシュプライス: 計算能力1単位当たりでマイナーが1日に得られる予想収益を示す指標で、通常は1ペタハッシュ毎秒当たりで示される。