米雇用コストが2026年第2四半期に0.9%上昇、市場予想上回る

米雇用コストが2026年第2四半期に0.9%上昇、市場予想上回る

雇用コスト指数は前四半期と同じ伸びとなり、0.8%の市場予想を上回った。年間の報酬伸び率は3.4%で据え置かれる一方、民間部門の賃金上昇は加速し、新規失業保険申請件数は低水準を維持した。

要約

2026年第2四半期の米労働コストは0.9%上昇し、前四半期と同じ伸び率となるとともに、エコノミスト予想の0.8%上昇を上回った。報酬圧力を測る注目指標である雇用コスト指数は前年同月比3.4%上昇と、第1四半期の年間伸び率から横ばいだった。労働コストの大半を占める賃金・給与は四半期ベースで0.9%、前年同月比で3.2%上昇した一方、民間部門の賃金・給与は1-3月期の0.7%上昇から四半期ベースで0.9%上昇へ加速した。今回の統計は、雇用市場が「採用少なく解雇も少ない」状態にとどまり、3-5月の比較的強い増加後に6月の採用モメンタムが弱まったとエコノミストが説明する中でも、企業にとって労働コスト圧力が根強いことを浮き彫りにした。7月25日終了週の新規失業保険申請件数は9,000件増の197,000件となり、市場予想の200,000件を下回った。一方、継続受給件数は7,000件減の178.2万件となり、労働市場の底堅さを裏付けた。雇用コスト指数は、賃金上昇がサービス部門のインフレを高止まりさせ、インフレ率を2%目標へ戻す道筋を複雑にする可能性を示す兆候を見極めるため、米連邦準備制度が注視する指標の一つである。

用語解説
  • 雇用コスト指数: 職種や業種をまたいで賃金、給与、福利厚生を追跡する米国の労働コスト指標。
  • 継続受給件数: 新規申請後も失業保険の給付を受け続けている人の数。
  • サービス部門のインフレ: サービス価格の上昇。多くのサービス業では賃金が主要コストであるため、労働コストの影響を受けやすい。