このツールは、専門知識のない利用者でも複数のブロックチェーンネットワークにまたがる可視的な資金移動を追跡し、法執行機関や取引所向けの報告書を作成できるよう設計されているが、AMLBotは資産の凍結や回収の保証はできないとしている。
AMLBotは、専門ソフトやフォレンジックの知見がなくても、取引ハッシュから複数ネットワークにまたがる可視的なデジタル資産の移動を追跡できるAI搭載のセルフサービス型ブロックチェーン分析ツール「AI Tracer」を公開した。3月27日にベータ版として公開された同プラットフォームでは、ユーザーが取引ハッシュ、ブロックチェーン、資産タイプを入力すると、資金フローの可視化グラフと、警察への提出、コンプライアンス対応、または仮想通貨取引所への照会向けに設計されたダウンロード可能な報告書が生成される。AMLBotによると、公開時点でTron、Ethereum、BNB Smart Chain、Bitcoinを含む主要ネットワークに対応しており、ブリッジやウォレット分割を経由したものを含め、14超のネットワークにまたがる可視的なクロスチェーン移動を追跡できる。同社は、AI Tracerでは取引所内部アカウント間の送金を確認できず、支払い理由の特定や資産の凍結、回収の保証もできないとし、資金を直接回収するのではなく、証拠を生成することを目的としていると説明した。AMLBotは、攻撃者が資金を迅速に移動できる窃盗直後の対応時間を短縮するよう製品を設計したとし、別途提供するフルサービスの回収業務では、被害者の初動の速さに応じて60%~75%の成功率を報告していると付け加えた。同社はまた、これまでに5,000件超の全面調査を実施してきたと述べた。