ECB、デジタルユーロアプリはEUのアクセシビリティ規則を上回ると表明

欧州中央銀行は、2027年後半に開始予定の提案中のCBDC(中央銀行デジタル通貨)の12カ月間のパイロットに向け、スクリーンリーダー対応やキーボード操作ナビゲーションを含む機能を示した。

要約

欧州中央銀行は、計画中のデジタルユーロアプリが欧州アクセシビリティ法で求められるアクセシビリティ基準を上回ると明らかにした。提案されている設計には、視認性を高めたデザイン、完全なキーボードナビゲーション、スクリーンリーダー対応、タイムアウト警告、平易な表現、エラー防止、アニメーション抑制設定が含まれる。 このスタンドアロン型アプリは、銀行アプリが機能しない場合の代替手段として、また利用者が新たなインターフェースを学ぶことなく決済サービスプロバイダーを切り替えられる手段として、2025年10月の進捗報告書で初めて説明された。同報告書では、銀行系および非銀行系の決済サービスプロバイダーの双方が、このスタンドアロン型アプリへの対応義務化に反対したことも示された。 デジタルユーロは、欧州連合が提案するCBDC(中央銀行デジタル通貨)であり、現金を置き換えるのではなく、ユーロ圏全体で公共のデジタル決済手段を提供することで現金を補完することを目的としている。ECBは7月14日、2027年後半に開始予定の12カ月間のパイロットに参加する36の決済サービスプロバイダーを選定した。試験段階の結果は、その後の発行判断に反映される見通しである。このプロジェクトは、一部のプライバシー擁護派や議員から、CBDCが決済に対する政府の監視を拡大しかねないとの批判を受けている一方、ECBはプライバシー保護措置を組み込むとしている。

用語解説
  • デジタルユーロ: 欧州連合が提案する公共のデジタル決済通貨。
  • CBDC: 通貨当局が発行する中央銀行デジタル通貨。
  • 決済サービスプロバイダー: 決済口座、送金、取引サービスを提供する事業者。