フアン氏は、AI主導の急速な変化が創業者にとって異例に強い好機を生み出していると述べる一方、スタートアップは依然として高い失敗率と根強い不確実性に直面していると強調した。
エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は今週、2026年はこれまでで最も強い起業環境だとの認識を示し、AIの急速な進歩が、不確実性があっても行動する起業家にとってまれな好機を生み出していると述べた。Y Combinatorの「Startup School 2026」で講演したフアン氏は、若い創業者は失敗を考えすぎたり、完全な確信を得るまで開始を待ったりすべきではないと語った。 一方で、企業づくりについてはより冷静な見方も示した。フアン氏は、スタートアップの成功は決して保証されていないとしたうえで、エヌビディアは「倒産まで30日」という意識で運営しているとの長年の持論を改めて述べた。数十年にわたる成功の後でも、脆弱さや不安定さは企業経営の一部であり続けることを浮き彫りにした。 より大きな論点は、創業者は当初からすべての答えを持っている必要はなく、技術の変化に合わせて学び続ける覚悟があればよいという点である。こうした発言が出た背景には、経済や地政学を巡る広範な不確実性が続くなかでも、起業活動がなお堅調である現状がある。もっとも、リスクは依然大きい。米労働統計によると、企業のほぼ半数は創業から5年以内に失敗している。