統合後の取引所運営会社は2025年に約2億8000万ドルの売上高と1億3400万ドルの調整後EBITDAを生み出す見通しで、2027年下期の取引完了を目指す。
TMXグループは、MEMX LLCとBOX Options Marketの統合により新設されるMEMXグループの支配権を取得する見通しで、統合企業の評価額は約23億ドルとなる。TMXは約8億ドルの現金を拠出し、BOXにおける既存持ち分を新会社に引き継ぐことで約59%の持ち分を確保する。一方、Jane Street、モルガン・スタンレー、Citadel Securities、Virtu、Optiverを含むMEMXの出資者は持ち分を新たな資本構成へ移管する。 統合会社は米国の3つのオプション取引所、株式取引所1社、そしてテクノロジー事業を運営することになる。MEMXとBOXの2025年の合算売上高は約2億8000万ドル、調整後EBITDA(利払い・税金・減価償却前利益)は約1億3400万ドルで、EBITDAマージンはおよそ48%となる。 今回の取引により、2019年にNYSEとナスダックへの対抗勢力として設立されたMEMXと、電子取引と立会場での執行を組み合わせたハイブリッド市場であるBOXが一体化する。MEMXはMX2プラットフォームを通じてオプション分野への展開も進めており、段階的な立ち上げは2026年9月に始まる予定である。取引は規制当局の承認を条件に、2027年下期の完了が見込まれている。 この統合はデジタル資産市場の関係者の関心も集める可能性がある。MEMXは以前、Citadel Securities、Fidelity、Charles Schwabの支援を受けるデジタル資産取引所EDX Marketsに技術インフラを提供しており、そのシステムが株式やオプションを超える資産クラスに対応できるよう設計されていることを示していた。TMXも、米国で初の現物ビットコインETFが承認される前にカナダで仮想通貨ETFを上場させており、仮想通貨市場での経験を持つ。 2025年売上高の約8倍、EBITDAの17倍という評価水準は、投資家が現在の収益基盤を超える成長を織り込んでいることを示唆する。