ソラナはブロック計算上限を1億CUに引き上げたが、ホットアカウントのボトルネックは残る

ソラナはブロック計算上限を1億CUに引き上げたが、ホットアカウントのボトルネックは残る

SIMD-0286によりブロック全体の処理能力は66.7%拡大し、無関係な取引が入る余地も広がったが、アカウントごとの上限と手数料の力学は変わっていない。

SOL

ファクトチェック
「ブロックの10%から23%が旧上限を上回る」という具体的な統計は、Pine Analyticsの2026年7月31日の元投稿に直接さかのぼる。同投稿では、現在では任意の1時間にブロックの10〜23%が旧60M CUの上限を超えていると述べている。SolanaCompassもPine Analyticsを引用し、同じ数値を独自に報じている。ブロック当たりの計算処理能力がSIMD-0286により60M CUから100M CUへ66.7%増加したことはCryptoSlateとSolanaCompassが確認しており、今回のアップグレードが一般的なブロックスペースの逼迫を緩和する一方、ホットアカウントの混雑(変更のないアカウント当たり12M CUの書き込み上限)がスループットの未解決の制約として残るという位置づけも同様である。この主張を構成する要素はいずれも、一次・二次ソースで十分に裏付けられている。
要約

ソラナは7月29日、SIMD-0286を通じて1ブロック当たりの最大計算量を6000万コンピュートユニットから1億コンピュートユニットに引き上げた。増加率は66.7%である。この変更により、ブロックリーダーは無関係な取引を組み入れる余地が広がるが、1つのアカウントが1ブロック内で消費できる計算量に対する別個の1200万CU上限や、accounts-data size deltaの最大100MBは変更されない。つまり、多数の取引が同じ状態を書き換えようと競合するホットアカウント周辺の混雑は、取引量の多いDEX(分散型取引所)の活動や清算コントラクトにとって引き続き制約となる。公式の説明では、取引確認、手数料、ブロック伝播、リプレイについて変更前後の測定値は示されていない。

用語解説
  • CU: コンピュートユニット。ソラナにおける取引処理作業量の尺度。
  • hot accounts: 多くの取引が更新を試みる共有の書き込み可能な状態で、競合を生む。
  • DEX: 取引が同じオンチェーンアカウント周辺に集中し得る分散型取引所。