CFTC、カルシ取引を巡りジョージ・サントス氏に約3万5070ドルの制裁金 3年間の取引禁止

米デリバティブ規制当局は、ニューヨーク州選出の元下院議員が、トランプ大統領の2026年一般教書演説に自身が出席するかどうかに連動するKalshiのイベント契約を操作したと発表した。

要約

米下院元議員のジョージ・サントス氏は、CFTC(商品先物取引委員会)が、トランプ大統領の2026年一般教書演説に自身が出席するかどうかに連動するKalshiのイベント契約を同氏が操作したと認定したことを受け、3万5069.98ドルを支払い、CFTC(商品先物取引委員会)規制下の予測市場から3年間排除されることで合意した。和解には1万7569.98ドルの不当利得返還と1万7500ドルの民事制裁金が含まれ、サントス氏は商品取引所法違反を停止することにも同意した。 CFTC(商品先物取引委員会)によれば、サントス氏は2026年2月12日から2月25日にかけて、自身の移動予定について矛盾する公開メッセージを投稿しながら、当該契約で「Yes」と「No」の双方のポジションを取引していた。市場の結果は同氏自身の出席の有無だけで決まるため、規制当局は、同氏が市場の期待や価格を左右し得る特異な立場にあったとした。同委員会は、同氏の投稿と非開示が自身のポジションに有利な形で契約価格を動かし、「No」ポジションだけで1万4000ドル超を含む1万7500ドル超の利益を得たと述べた。 規制当局は、サントス氏が2月22日にXへ「SOTUには地味で真面目なスーツを着るべきか、それともきらびやかなものにするべきか」と投稿した点を挙げた。CFTC(商品先物取引委員会)は、この投稿が同氏の出席への確信を高め、価格を押し上げた後に同氏がポジションの一部を縮小したとした。また同委員会は、同氏が公には出席を見込んでいると示唆し続ける一方で、2万3800超の「No」契約を積み上げていたと指摘した。さらに、演説前にワシントン行きの航空券と鉄道の予約が取り消されていたとされるにもかかわらず、その事実を開示しなかったとした。 和解後、サントス氏はKalshiを批判し、予測市場は連邦規制下のデリバティブ取引所ではなく、ギャンブル平台として規制されるべきだと主張した。今回の事案は、米予測市場がインサイダー取引、市場操作、デリバティブ法令順守を巡り、より広範な監視強化に直面している中で浮上した。

用語解説
  • Kalshi event contract: 特定の現実世界の出来事の結果に連動する予測市場契約。
  • disgorgement: 規制当局が不当に得られたと判断した利益の返還。
  • Commodity Exchange Act: 商品市場とデリバティブ市場を規律する米国法で、反詐欺・反市場操作ルールを含む。