
ジョン・スーン氏が討論終結動議を提出したことを受け、9月15日に上院本会議で初回採決が予定され、下院を通過した仮想通貨市場構造法案は重要な手続き段階を迎える。
上院は、院内総務ジョン・スーン氏が8月の休会前に討論終結動議を提出したことを受け、9月15日にCLARITY法案の本会議審議に着手する見通しであり、これにより下院通過法案に対する同院初の本会議採決が設定された。同法案は、SEC(証券取引委員会)とCFTC(商品先物取引委員会)の間で監督を分担し、後者がデジタル商品を監督することで、デジタル資産向けの連邦市場構造の枠組みを創設するものである。 この手続き上のハードルには60票が必要であり、53議席の共和党多数派に少なくとも7人の民主党議員が加わる必要がある。一方で、倫理要件、不正資金対策に関する条項、上院農業委員会の文言を巡る交渉はなお続いている。同法案はすでに下院を294対134、上院銀行委員会を15対9で通過している。 上院での対応の遅れは、この法案を巡る公の応酬をあおっており、俳優で仮想通貨批判派のベン・マッケンジー氏は、同法案について、SEC(証券取引委員会)から、より資源の乏しいCFTC(商品先物取引委員会)へ権限を移すものだと批判し、倫理面の安全策を欠いていると非難した。一方、スカイブリッジ・キャピタル創業者アンソニー・スカラムーチ氏は、より明確な仮想通貨ルールが不可欠だと主張している。この足踏みはまた、SEC(証券取引委員会)とCFTC(商品先物取引委員会)における並行的な規制路線への注目も高めている。SEC(証券取引委員会)のポール・アトキンス委員長は、3月のガイダンスで大半の暗号資産は「それ自体が証券ではない」とされた後、トークン分類、カストディ、仮想通貨資金調達、トークン化証券に関する作業を含むProject Cryptoを通じて、規制当局が橋渡しを提供できると述べている。 9月15日の採決は、議会がデジタル資産に関する規制の明確化を実現できるかどうかを占う重要な試金石として注視されており、市場参加者はこれが機関投資家の採用拡大を後押しする可能性があるとみている。採決後の展開は、追加の立法措置や市場の反応を含め、法案が成立に向かうのか、それとも規制当局が暫定的なルール策定を続けるなかで交渉に行き詰まったままなのかを見極める一助となる。