OpenAI、Astraが約2000ドルの計算コストでAI研究成果10件を生み出したと発表

OpenAIによると、この社内推論モデルは、先にエルデシュの平面単位距離予想を反証した後、数学と理論計算機科学で検証済みの結果10件を生み出した。

要約

OpenAIは、次世代AIモデルのAstraが、Sol APIの料金ベースで約2000ドルの計算コストを用い、数学と理論計算機科学にまたがる研究成果10件を生み出したと発表した。同社によると、結果は高次元球充填、符号理論、非ソフィック群、Connes剛性、量子並列反復、耐量子計算機暗号技術を対象としている。8月1日の発表は、Astraが5月20日にエルデシュの平面単位距離予想について示した結果に続くもので、この際モデルは無限に多くのnについて、少なくともn^(1+delta)個の単位距離対を持つ配置を構成し、その後deltaを0.014へと精緻化した。OpenAIによると、新たな結果は外部の数学者が検証しており、ティム・ガワーズ氏はこの成果を「AI数学における画期的出来事」と呼んだ。研究者らはその後、この成果を検証可能なLean証明証明書を備えた論文にまとめた。これは数学的証明を検証できる形式検証システムである。

用語解説
  • 耐量子計算機暗号技術: 量子コンピューターによる攻撃への耐性を持つよう設計された暗号方式。
  • Lean証明証明書: Lean定理証明支援系で検証される、機械可読な形式的証明。
  • 量子並列反復: 理論計算機科学の概念で、量子ゲームの反復が誤り確率に与える影響を研究するもの。