ペイパル(PayPal)、第2四半期の決済取扱高が過去最高の4864億ドルに

同社は見通しを引き上げ、イノベーション戦略にステーブルコインを組み込み、PYUSDをBraintreeおよび加盟店向け決済処理とともにPayment Services & Cryptoに分類した。

PYUSD

要約

ペイパル(PayPal)の第2四半期の総決済取扱高は4864億ドルとなり、前年同期比で10%増加した。一方で、Payment Services & Crypto部門を通じて、仮想通貨を経営構造の中でより明確に位置付けた。同部門は独立したデジタル資産事業ではなく、PYUSDをBraintree、小規模事業者向け決済処理、加盟店向け決済処理、その他のプラットフォームサービスと組み合わせたものである。純収益は5%増の86億8000万ドル、transaction margin dollarsは1%増の39億ドル、調整後フリーキャッシュフローは18億3000万ドル、非GAAP利益は1株当たり1.38ドルで前年同期比1%減となった。一方、GAAPベースの純利益は12%減の11億ドル、GAAP営業利益率は18.1%から16.4%に低下した。ペイパル(PayPal)は通期の非GAAP利益見通しを1株当たり約5.38ドルに引き上げ、transaction margin dollarsの見通しも約156億ドルへと上方修正したことで、決算発表当日に株価は約4%上昇した。同社はまた、正式なイノベーション計画において、ステーブルコインをagentic commerceやidentity and biometricsと並べて挙げるとともに、今後、PYUSDとagentic paymentsに支えられた加盟店向け製品が増えると見込んでいると述べた。8月上旬時点のPYUSDの流通供給量は約27億ドルで、3月に記録した40億ドル超を下回っており、より広範な流通がオンチェーンでの成長の途切れない継続にはつながっていないことを示している。ペイパル(PayPal)は戦略投資および投資目的で保有する暗号資産に関連して8100万ドルの純損失を計上したが、そのうち仮想通貨単独による額は開示しなかった。

用語解説
  • ステーブルコイン: 通常は米ドルなどの法定通貨に連動させることで、価値を安定的に保つよう設計されたデジタルトークン。
  • transaction margin dollars: 収益から取引関連コストを差し引いた後に残る金額を示す収益性指標。
  • agentic commerce: AI主導のシステムが、ユーザーや加盟店のために決済や購買業務の開始または実行を支援するモデル。