
投資家がAIとクラウドへの取り組みを評価するなか、グーグル親会社のアルファベットは時価総額でアップルを上回った。一方、アップルは次世代Siri機能の遅れと、より制約の大きいAI戦略への圧力に直面している。
投資家がAIインフラと収益化の道筋がより明確な企業を一段と評価するなか、アルファベットは時価総額でアップルを上回った。グーグル親会社のアルファベットは1月7日に3兆8800億ドルで取引を終え、アップルの3兆8400億ドルを上回り、アルファベットが時価総額でアップルを超えるのは2019年以来初めてとなった。2026年8月上旬までにアルファベットの優位はさらに拡大し、時価総額は約4兆5900億ドルとアップルの4兆5150億ドルを上回った。一方、エヌビディアは4兆ドルを大幅に上回る評価額で、引き続き世界で最も価値の高い上場企業であった。 アルファベットの上昇は、継続的なAI強化策がけん引してきた。株価は1月7日に2%超上昇して322.03ドルで引け、2025年通年では65%上昇し、2009年以来の最高の年間成績となった。投資家は、企業向けAIでの競争力を強めた独自のIronwood TPUチップ、Gemini 3のAIモデル、クラウド分野での提携といった進展を評価した。 一方、アップルは逆方向に動いた。アナリストが、2026年中の投入が見込まれていた次世代Siri機能の遅れを受けて見方を引き下げたためである。この対比によりアップルのAIでの立ち位置を巡る懸念は一段と強まり、プライバシーとオンデバイス処理を重視する同社の方針は、大規模データセンターの計算能力に依拠するクラウド優先のアプローチに比べ、制約が大きいとみなされている。 今回の時価総額の入れ替わりは、7月下旬のそれ以前の変動に続くものである。当時はアルファベットが6.73%の上昇で一時的にアップルを抜き、アップルは予想を下回るガイダンスとサプライチェーン懸念を受けて1日で大幅安となった。これらの動きは合わせて、AIチップ、クラウドコンピューティング、大規模モデルの展開へのエクスポージャーがより大きい企業へと、投資家の選好が広くシフトしていることを浮き彫りにしている。