インドネシアの6月輸出、8.84%増で0.25%増予想を上回る

6月の貿易赤字縮小と7月のインフレ鈍化は一定の安心材料となったが、輸入の増加、ルピアへの圧力、中国需要の弱まりがインドネシアの見通しの脆弱さをなお示した。

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要約

インドネシアは2026年6月、2カ月連続の月次貿易赤字を計上した。ただ、赤字額は5月の16億1000万ドルから4億5000万ドルに縮小し、ロイター調査の7億9000万ドルの赤字予想も下回った。輸出は前年同月比8.84%増の254億6000万ドルとなり、ニッケル製品やパーム油関連品の出荷増が幅広い輸入急増を相殺し、予想を上回った。輸入は34.27%増の259億1000万ドルとなり、石油・ガスの購入は105.15%急増した。 別の統計では、7月の年間インフレ率は6月の3.34%から2.88%に鈍化し、予想中央値の3.20%を下回るとともに、インドネシア銀行の1.5%から3.5%の目標レンジ内に収まった。コアインフレ率は2.76%で横ばいだった。エコノミストは、収穫最盛期の食料価格低下がインフレ鈍化をもたらしたと指摘した。一方で、中国の成長減速、輸入コストの高止まり、エルニーニョに伴う食料価格圧力の可能性、中東のエネルギーリスク、通貨安が、インドネシアの対外・インフレ見通しに引き続き圧力をかける可能性があると警告した。インドネシア銀行の政策金利は、ルピア支援と2027年までインフレを目標内に抑えるため、5月以降に100ベーシスポイント引き締められた後、5.75%となっている。

用語解説
  • 貿易赤字: 一定期間において、一国の輸入額が輸出額を上回る状態。
  • コアインフレ: 変動の大きい食料価格と政府統制価格を除外し、基調的な物価動向を示すインフレ指標。
  • 政策金利: 借入コスト、インフレ、通貨環境に影響を与えるために中央銀行が設定する主要な金利。