日本第4位の自動車メーカーは4-6月期に778億8900万円の営業利益を計上し、アナリスト予想を大きく上回った一方、通期の2027年度業績見通しは据え置いた。
日産自動車は2027年度第1四半期に、円安による為替の追い風と全社的なコスト削減に支えられ、世界需要と販売台数が軟化する中でも、すべての利益段階で黒字に復帰した。4-6月期の営業利益は778億8900万円となり、前年同期の791億2400万円の営業損失から改善し、LSEGが集計したアナリスト予想中央値の75億円を大幅に上回った。売上高は9.5%増の2兆9642億3000万円、経常利益は前年同期の1092億3100万円の損失に対し490億9400万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期の1157億5800万円の損失に対し37億6100万円となった。世界の自動車需要は2.1%減少し、日産の世界小売販売台数も0.9%減の70万1000台となったが、為替とコスト削減策により営業利益は前年同期比で約1570億円押し上げられた。自動車事業は前年から改善したものの、177億9600万円の営業損失を計上して赤字が続いた一方、販売金融事業は引き続き高い収益性を維持し、連結業績を下支えした。日産は通期見通しを据え置き、売上高13兆円、営業利益2000億円、親会社株主に帰属する当期純利益200億円、年間配当0円を見込んだ。この四半期で営業黒字は4期連続となったが、通期目標の達成には中核の自動車事業セグメントの収益改善が引き続き重要である。