
規制当局の組織再編により、暗号資産とステーブルコインの専任部署が設けられ、安富俊昭氏が初代室長に就任した。あわせて、サイバー報告の拡充や不正防止改革など、デジタル資産監督の強化も進んでいる。
日本の金融庁は、仮想通貨・ステーブルコイン室を新設し、新設部署の初代室長に安富俊昭氏を任命した。これは、サイバーインシデント報告の標準化や、交換業者に対するより厳格な不正防止要件も含む、デジタル資産監督強化の広範な動きにおいて、指導部の詳細を加えるものである。 「主要行等向けの総合的な監督指針」の一部改正案では、既存のDDoSとランサムウェアの様式に加え、その他のサイバーインシデントに関する第3の共通区分を追加することで、暗号資産交換業者を含む17の規制分野にわたり、サイバー攻撃報告を標準化する。パブリックコメントは2026年9月7日まで受け付けられており、特定されていない社会インフラ事業者は2027年3月末まで旧様式の使用を継続できる。金融庁と警察庁はまた、海外に資金が流出する投資詐欺やロマンス詐欺を抑制するため、国内の交換業者に対し、出金遅延の導入、出金先の事前登録と審査、リスクベースの送金上限設定、監視強化、ならびにフィッシング耐性のある多要素認証の採用を求めている。安富氏は大阪大学卒業後の2002年に金融庁へ入庁し、その後バーミンガム大学とロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで学位を取得、銀行監督や政策調整の職務を歴任してきた。