キオクシア、AIメモリ強化に向けGPU直接アクセス対応SSD「GP1」を追加

GP1はGPUの直接アクセスと1000万ランダムリードIOPSでHBM不足に対応し、XL1のCXLメモリ拡張サンプルは8月に提供予定である。

要約

キオクシアは8月4日、米国で開催されたFMS: The Future of Memory and StorageカンファレンスでKIOXIA GP1シリーズを発表した。HBMのコスト上昇と供給制約が強まる中、この超高速SSDをAIメモリ容量をより低コストで拡張する手段として打ち出した。キオクシアによると、このドライブはGPUからの直接アクセスと512バイト単位のきめ細かなデータ読み出しをサポートし、第2世代KIOXIA XL-FLASH MemoryとPCIe 6.0インターフェースの採用により、1000万ランダムリードIOPSを実現する。ロードマップでは1億IOPSを目指すとしている。キオクシアは、AI需要の急拡大でHBMが不足し高価格化する中、この製品はデータセンターがHBMの増設のみに依存せず、高容量かつ高速なメモリを追加できるよう設計されたと説明した。GP1はE3.SおよびE1.Sフォームファクターで提供され、9.5mmモデルは液冷と空冷の両方に対応する。耐久性は1日当たり50回のドライブ書き込みに相当する水準とされる。同じカンファレンスでキオクシアは、フラッシュメモリを用いてアクセス頻度の低いデータをDRAMからオフロードするCXL対応メモリ拡張モジュール「KIOXIA XL1」も披露しており、評価サンプルは8月に業界パートナー向け出荷を開始する予定である。両製品は、DRAMと従来型SSDの性能面およびコスト面の隔たりを緩和し、大規模言語モデルの推論や学習などのAIワークロードにおけるGPU利用率の改善を狙う。

用語解説
  • HBM: AIワークロード向けにGPUで使用される広帯域メモリ
  • CXL: メモリ拡張向けの高速インターコネクト
  • PCIe 6.0: 高スループットデバイス向けの次世代サーバーI/Oインターフェース