
日本の自動化機器メーカーは、4-6月期の好業績を受け、半導体や二次電池、データセンター投資に関連する堅調な受注を背景に、2027年3月期の見通しを引き上げた。
オムロンは、人工知能関連の需要が半導体および二次電池の生産設備の受注を押し上げていることを受け、2027年3月期のIFRSベース連結純利益予想を405億円に引き上げた。これは前期比82%増で、従来予想を130億円上回る水準である。売上高は15%増の8800億円、営業利益は42%増の800億円を見込み、それぞれ600億円、180億円の上方修正となった。 同社によると、業績改善は主に主力の制御機器事業がけん引しており、同事業はファクトリーオートメーション機器を手がけ、半導体製造装置や二次電池生産設備向けの設備投資拡大の恩恵を受けている。これにはデータセンター向け投資も含まれる。最高財務責任者(CFO)のSeiji Takeda氏は、先端半導体の品質管理に使われるX線基板検査装置の需要が世界的に拡大していると述べ、チップの多層化の進展が採用拡大と販売を支えていると付け加えた。 2026年4-6月期の業績も、こうした強気見通しを裏付けた。純利益は前年同期の2.3倍の106億円、売上高は26%増の2098億円、営業利益は3.3倍の188億円となり、制御機器の売上増加と継続中の収益性改善策が寄与した。 オムロンはまた、年間配当予想を1株当たり110円で据え置き、前期の104円から増配となる見通しを維持した。ロイターは、修正後の通期純利益予想が、IBESが10人のアナリストを対象に集計した平均予想416億円をなおわずかに下回ると報じた。ヘルスケア事業では、血圧計が日本とアジアで底堅く推移した一方、個人消費の弱さが中国市場の重荷となった。同社は今期から米国会計基準(U.S. GAAP)からIFRSへ移行した。