
AI関連部品需要の急拡大を背景に第1四半期の売上高と営業利益が過去最高となり、業績予想を小幅に上方修正したが、修正後の純利益見通しはなおアナリスト予想を下回った。
ミネベアミツミは、AIデータセンターからの需要が急拡大し、第1四半期の売上高と営業利益が過去最高となったことを受け、2027年3月期のIFRSベースの連結純利益予想を830億円から870億円に引き上げた。もっとも、修正後の見通しは前期比12.2%減を示しており、13人のアナリスト予想を基にIBESがまとめた平均予想883億円も下回っている。 2026年4〜6月期は、売上高が前年同期比16.3%増の4265億円、営業利益が50.9%増の263億円、純利益が95.6%増の213億円となった。日本経済新聞は、四半期の営業利益が260億円を超え、第1四半期としては5年ぶりの過去最高を更新したと報じた。生成AIが大規模データセンターの建設を引き続き押し上げる中、サーバーや冷却システムに使われるベアリング、冷却ファンなどの精密部品の需要が拡大した。 ミネベアミツミは、通期の売上高予想を1兆6900億円、営業利益目標を1200億円で据え置き、第1四半期の営業利益が通期目標の約22%に達したにもかかわらず、慎重姿勢を維持した。世界的な景気減速や地政学リスクへの懸念を踏まえつつ、計画に沿って着実に進捗しているとして、広範な上方修正は見送った。また、年間配当計画を1株50円から60円に引き上げ、連結配当性向は30%程度を目指すとしたほか、中期成長戦略における「+1」領域を航空機から宇宙航空へ再定義したと述べた。