
趙氏は、カストディの選択はイデオロギーだけでなく利用者のリスク特性に左右されると主張し、ビットコインの損失推計値とバイナンスの10億ドル規模のSAFU準備金を挙げた。
バイナンス創業者のChangpeng Zhao氏は、多くの利用者にとっては、仮想通貨を自己カストディするよりも取引所に保管する方が統計的に安全な可能性があると述べた。根拠として、自己カストディでは約157万BTCが失われたのに対し、取引所では約151万BTCが失われたことを示すWilly Woo氏の数値を挙げた。 趙氏は、この比較が長年の「鍵を持たなければ、自分のコインではない」という理念に一石を投じると述べた。一方で、どちらのモデルが普遍的に優れていると断言することは避け、利用者の経験やリスク許容度に基づくバランスの取れたアプローチを支持した。 また同氏は、2018年に設立され、約10億ドルを保有するバイナンスのSecure Asset Fund for Users(SAFU)にも言及し、取引所カストディはMt. Gox時代以降進化してきたと述べた。バイナンスは2019年のハッキング後、この基金を用いて約7,000BTCに上る損失の全額を補填した。 自己カストディにおける鍵の紛失、相続の不備、フィッシングといった個人的なミスと、一度に多数の利用者に影響を及ぼし得る取引所破綻の集中リスクとのトレードオフを投資家が見極める中で、この議論の緊急性は高まっている。