
銀行主導の好決算に加え、変動の大きい半導体株からの資金シフトと中東情勢の緩和が、Stoxx Europe 600と主要国の株価指数をそろって過去最高値に押し上げた。
欧州株は、投資家が変動の大きい米国の人工知能関連株や半導体株から資金を移し、4年ぶりの高い四半期利益成長に反応する中、過去最高値の更新を続けている。Stoxx Europe 600は繰り返し史上最高値を更新し、ドイツのDAXは26,000を上回ったほか、FTSE 100、CAC 40、IBEX 35も過去最高値を付けた。FactSetのデータによると、欧州企業の第2四半期の純利益は前年同期比22%増となる見通しで、原油高と市場の変動拡大でトレーディング収入が押し上げられた銀行がこれを主導している。BNPパリバの純利益は43億4500万ユーロで33%増となり、UBSも17%増と過去最高の業績を報告した。Stoxx銀行指数は年初来で21%超上昇しており、より広範なStoxx Europe 600の11.5%上昇を上回っている。ブルームバーグのデータによると、欧州株ETFは2月下旬以来初めて月次の純流入を記録し、ブラックロックは「反AIトレード」の勢いが強まる中、同社の地域別株式商品に先月44億ドルの資金が流入したと述べた。米国とイランの緊張緩和、原油価格が1バレル90ドル未満で推移していること、ユーロ圏の第2四半期成長率が0.4%だったことも支援材料となっているが、ストラテジストらは、投資家の関心はなお選別的であり、米国の利益成長は依然として欧州を大きく上回っていると指摘している。