メルク、2Q上振れを受け通期売上高見通しを引き上げ、利益見通しは引き下げ

メルク、2Q上振れを受け通期売上高見通しを引き上げ、利益見通しは引き下げ

Terns Pharmaceuticalsに関連する570億ドルの非現金費用が上期の純損失要因となったが、Keytruda、Winrevairなどの製品の販売増が2026年の売上高見通し引き上げを支えた。

ファクトチェック
2026年8月4日付のCNBCの両記事は、この主張のあらゆる要素を全面的に裏付けている。第2四半期決算の記事(「Merck (MRK) earnings Q2 2026」)では、売上高が予想を上回ったこと、通期売上高見通しが引き上げられたこと、また買収関連費用(Ternsに57億ドル、Cidaraに90億ドル)を受けて利益/EPS見通しが引き下げられたことを確認している。CEOに関する記事では、Rob Davisが、Keytrudaの特許切れを補うために20超の発売計画とおよそ650億ドルのディールメーキング/研究開発を挙げたことを確認している。ウェブ検索でも、これを裏付ける見出し(「hikes revenue outlook... cuts profit guidance due to deal charges」)が返された。矛盾する証拠は見当たらなかった。
    参考12
要約

メルクは、3月のTerns Pharmaceuticals買収に関連する570億ドルの非現金費用が主力医薬品ポートフォリオ全体の売上拡大による増益効果を打ち消したことを受け、2026年上期に557億5000万ドルの純損失を計上した。前年同期は95億1000万ドルの純利益であった。それでも同社は、通期売上高見通しを658億ドル〜670億ドルから663億ドル〜673億ドルへ引き上げるとともにレンジを絞り込んだ。一方で、Terns関連費用と、これに先立つCidara Therapeutics関連の90億ドルの費用を反映し、調整後1株利益見通しは5.04〜5.16ドルから2.66〜2.76ドルへ引き下げた。第2四半期売上高は5%増の166億1000万ドルとなり、市場予想を上回った。調整後1株損失は13セントで、アナリスト予想ほど大きくはなかった。四半期のKeytruda売上高は5%増の83億7000万ドルで、このうちKeytruda Qlexが4億6300万ドルを占めた。Winrevairの売上高は75%増の5億8800万ドルとなった。メルクは、2028年のバイオシミラー競争を前にKeytrudaの価値最大化を図る一方、投入、パイプライン開発、買収を通じて新たな成長ドライバーを構築する戦略だと述べた。これには、同社が"best-in-class"の可能性があるとしている経口の慢性骨髄性白血病治療薬TERN-701が含まれる。

用語解説
  • バイオシミラー競争: 特許や独占期間の保護が切れた後に市場参入できる、生物学的製剤の類似品との競争。
  • Keytruda Qlex: 将来のバイオシミラー競争を前に、メルクがフランチャイズ防衛の一助として活用しているKeytrudaの新しい注射剤。
  • PCSK9阻害薬: PCSK9タンパク質を標的としてLDL(いわゆる悪玉コレステロール)を低下させるコレステロール低下療法。