米・イラン戦争に関連する燃料費上昇、東アフリカでのエボラ出血熱の発生、ベルギーでのストライキが、旅客数と売上高の増加を相殺し、2027年の機材拡張計画も停止された。
ブリュッセル航空は2026年上期の調整後EBIT(利払い・税引き前利益)が7000万ユーロ(8065万ドル)の赤字だったと発表した。燃料費の上昇、東アフリカでのエボラ出血熱の発生、ストライキが、輸送量と売上高の増加にもかかわらず業績の重しとなり、前年同期比で50%悪化した。同期間の旅客数は450万人、運航便数は3万4200便で、それぞれ8.1%、5.5%増加し、売上高は9.5%増加した。米・イラン戦争に伴う原油価格の変動を受け、燃料費は前年同期比で6400万ユーロ増加したという。5月に東アフリカで宣言されたエボラ出血熱の発生は旅行需要を減退させ、影響を受けた就航地で乗務員のスケジューリングや運航面の課題を生じさせた。3月と5月のブリュッセル空港でのストライキに加え、6月上旬のベルギー航空管制官によるストライキにより、利益へのマイナス影響は合計で300万ユーロとなった。旅客1人当たりの不規則運航コストは、運航の安定性改善を受けて16%低下した。ブリュッセル航空はまた、従来計画していた2027年のエアバスA330型機2機の導入を見送り、長距離機材をA330型機11機に据え置くとともに、10月まで運航するairBalticのウェットリース機4機についても、2027年夏季シーズンには復帰しないとした。親会社ルフトハンザも別途、燃料費上昇を理由に、2026年の調整後EBITが2025年の19億6000万ユーロに対し17億ユーロから22億ユーロの範囲に低下するとの見通しを示した。