
Cloudflareは、AIエージェントのID向けcloudflare.payハンドルの予約受付を開始し、ウォレットベースの支出管理の概要を示した。資金入金や決済機能はなお未提供である一方、x402ベースのエージェント商取引の取り組みに購入側を加えた。
Cloudflareは、AIエージェント向けステーブルコイン決済の本格展開に先立ち、顧客がアカウントにひも付くcloudflare.payハンドルを予約できるようにすることで、Cloudflare Walletsの第1段階を開始した。入金、出金、x402による実際の購入機能は今後の提供となるが、同社によれば、アカウント用ウォレットとエージェント向けのVirtual Walletsは、利用枠、承認済み加盟店リスト、1回当たりの最大取引額といった管理機能に対応する予定である。 今回の展開により、7月1日に開始されたCloudflareのMonetization Gatewayに購入側の機能が加わる。同ゲートウェイは、同じx402決済レールを通じてウェブサイトやAPIがAIエージェントに課金できるようにするものだ。これらの製品は合わせて、API、データ、コンテンツについて、低額取引のたびに人間の承認を必要とせず、エージェントが支払いも請求もできるマシン間商取引を支えることを目的としている。 決済は、HTTP 402 Payment Requiredステータスコードを中核とするオープン標準であるx402上で実行されるよう設計されている。Cloudflareによると、この標準は現在、Stripe、Visa、Mastercard、Google、Amazon Web Services、CoinbaseなどのメンバーとともにLinux Foundationの下で運営されている。発表資料で引用されたAgent Economyのデータによれば、x402は7つのチェーンで4120万ドル相当の1億6060万件の取引を決済しており、平均取引額は約26セント、決済資産の中心はUSDCであった。 Cloudflareのウォレット展開は、大手テクノロジー企業や決済企業が自律型エージェント決済向けインフラの構築を競う中で行われた。AWSとGoogle Cloudは今年前半に競合システムを導入し、CircleはUSDCを中心とするエージェントスタックを立ち上げ、VisaとMastercardも独自のエージェント決済レールを開発している。Cloudflareは、自社の優位性は337都市にまたがり、世界のウェブサイトのおよそ5分の1にサービスを提供していると同社が述べるネットワークを通じた流通力にあると主張している。これとは別に、同社は企業向けエージェントのためのGatekeeperガバナンスを備えたオープンソースプラットフォーム、Cloudflare OSの早期アクセス版も公開している。