米天然ガス、記録的な生産を受け2.70ドル/MMBtuを下回る

冷え込んだ気温見通しの修正、高水準の生産、恒常的な在庫余剰が価格の重しとなった一方、LNG輸出需要の軟化と米イラン緊張の緩和も下落に拍車をかけた。

要約

米天然ガス先物は1MMBtu当たり2.70ドルを下回って引けた。冷え込んだ気温見通しの修正、強い生産、高水準の在庫が引き続き夏場の暑さを上回り、弱含みが続いた。NYMEX天然ガス先物は3.6%安の1MMBtu当たり2.682ドルで引け、取引中は一時2.697ドル近辺まで下げた。アナリストは、天候要因による需要と緩い供給環境がせめぎ合う中、足元の市場は上昇と下落の間を揺れ動いていると指摘した。米国の広い地域で暑い夏が続いているにもかかわらず、電力部門の消費は振るわず、LNG輸出需要も弱かったため、在庫余剰は縮小していない。市場の地合いはなお弱気で、米国下48州の7月の生産量は日量1107億立方フィートと過去最高を記録し、7月31日終了週の在庫は平年を約6.6%上回る見通しだ。エネルギー全般の価格も軟化し、米イラン紛争での前向きな進展の可能性をめぐる楽観論が地政学的な支援材料を弱めた。

用語解説
  • MMBtu: 天然ガス価格で使われる標準単位で、100万英熱量単位を指す。
  • LNG: 液化天然ガス。船舶で輸出可能で、フィードガスの流量を通じて国内ガス需要に影響する。