
労働市場統計で失業率の上昇、過去最高の労働参加率、弱い賃金伸び率が示され、ニュージーランド準備銀行による追加引き締めのペースを巡る見通しが不透明となったことを受け、ニュージーランドドルは下落し、短期金利見通しは和らいだ。
ニュージーランドの季節調整済み失業率は2026年6月四半期に5.6%へ上昇し、前四半期の改定後5.4%および市場予想の5.4%をいずれも上回った。2015年後半以来の高水準である。雇用は前期比0.5%増と予想を上回ったが、求職者のより大きな流入により労働力参加率は70.7%へ上昇し、1年超ぶりの高水準となったほか、労働市場の緩みも拡大した。労働力の未活用率は12.9%から13.8%へ上昇した一方、年間賃金インフレ率は2.0%にとどまり、民間部門の賃金上昇率も2.1%と低調で、賃金がインフレの主要な国内要因となるリスクが限定的であることを示した。発表後、ニュージーランドドルは0.2%安の$0.5879となり、投資家がニュージーランド準備銀行の利上げペースを見直したことで、2年スワップ金利は6ベーシスポイント低下して3.6351%となった。中銀は7月に政策金利を0.25ポイント引き上げて2.5%とし、第2四半期の年間インフレ率が4.1%と目標レンジの1%から3%を大きく上回ったことから、追加利上げが必要との認識を示している。ただ、最新の労働市場統計は、より緩やかな道筋を支持する材料を強めた。