
セントルイス連銀総裁は、インフレ率が目標を上回る中でも長期の物価見通しは安定していると述べ、投資家にとっては直ちに利上げする緊急性が低下したとの受け止めにつながる可能性がある。
セントルイス連銀のアルベルト・ムサレム総裁は、インフレ期待は安定しており、中央銀行の2%目標と整合していると述べ、実際のインフレ率が目標を上回る状況でも長期的な物価安定への信認が維持されているとの見方を補強した。これらの発言は、政策は引き続き意味のある引き締め効果を及ぼすべきであり、将来の生産性向上を追求するために目標超えのインフレを容認すべきではないとする同氏の先の警告に、より穏やかなニュアンスを加えるものである。連邦公開市場委員会がFF金利を3.50%-3.75%に据え置いた後の発言であることから、ムサレム氏は今年の投票メンバーではないものの、投資家が直ちに利上げする必要性はそれほど高くないと受け止める可能性がある。市場は現在、米労働統計局の7月CPIデータ、FRBの9月および10月会合、そしてインフレが政策据え置きを維持できるほど十分に鈍化しているかを確認するためのジェローム・パウエル議長や他の当局者からのシグナルに注目している。