AIデータセンター向け電源管理チップの販売が第3四半期売上高を41億7200万ユーロに押し上げ、ドイツの半導体メーカーはドレスデンでの増産準備を進めるなか通期売上高見通しを引き上げた。
インフィニオンは6月30日に終了した2026年度第3四半期の売上高が41億7200万ユーロと過去最高を記録し、一部事業の業績軟化をAIデータセンター向け電源管理チップの旺盛な需要が補ったことで、41億3000万ユーロのアナリストConsensusを上回った。ドイツの半導体メーカーである同社は、2025年度に計上した146億6000万ユーロから通期売上高目標を約163億ユーロに引き上げ、市場Consensusの162億200万ユーロを上回ったほか、第4四半期売上高を約47億ユーロ、セグメント利益率を約23%と見込んだ。ヨッヘン・ハネベック最高経営責任者(CEO)は、「AIデータセンター向け電源ソリューションは引き続き高い需要があり、当社にとって最も重要な成長ドライバーであり続けている」と述べ、自動車向け受注もソフトウエア定義車両の普及を背景に持ち直したとした。インフィニオンは、AI顧客と数十億ユーロ規模の複数年の生産能力予約契約を締結済み、または交渉中であるとし、ドレスデン工場の増強を進めるなか、調整後フリーキャッシュフロー見通しを約18億5000万ユーロに引き上げ、設備投資は27億ユーロに据え置いた。2026年7月にams OSRAMのセンサー製品ポートフォリオの買収を完了した後、報告ベースのフリーキャッシュフロー見通しは約9億ユーロに引き下げた。