USDTの流動性、60日間で40億ドル縮小 クリプトクアントが指摘

アナリストのモレノ氏は、このステーブルコインの供給縮小が過去最大の収縮ペースに達したと述べ、ビットコインの戻りの弱さやリスク選好の鈍化を説明し得る背景だと指摘した。

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要約

クリプトクアントのアナリスト、モレノ氏によると、USDTの流動性は記録上でも最も急激な収縮局面の1つにあり、同ステーブルコインの時価総額は過去60日間で約40億ドル減少した。これは同氏が過去最大の収縮と表現する動きである。足元の縮小はなお加速しており、過去11日間で約8億7000万USDTが供給から取り除かれた。これは、市場で最も即時に投入可能な仮想通貨の流動性プールが急速に縮小していることを示唆する。仮想通貨市場では、ステーブルコインは投入可能な流動性の重要な供給源であり、USDTの持続的な増加はビットコインのより強い値動きと一致することが多い一方、長期的な収縮は需要の弱さ、市場の反落、リスク選好の低下とおおむね重なってきた。モレノ氏は、USDT供給の縮小とビットコイン価格の下落の間に直接的な因果関係はないと述べた。両者はより広範なリスクオフ環境を反映し得るためである。同氏は過去データに基づき、USDT時価総額の長期的な減少は、さらなる下落シグナルというより、売り圧力の息切れに近い局面として現れたことがあると付け加えた。USDTの流動性低下がビットコインの戻り持続力を制限した可能性はあるものの、である。

用語解説
  • ステーブルコイン: 通常は米ドルなどの法定通貨に連動させることで、価値を安定的に保つよう設計された仮想通貨トークン。
  • 時価総額: トークンの流通供給量の総価値で、一般に供給量に価格を掛けて算出される。
  • リスクオフ: 投資家が価格変動の大きい資産から距離を置き、より安全、または流動性の高い保有資産を選好する市場環境。