
Situational Awarenessが崩壊する中、シタデルが値引きされたAI関連ポジションを同ファンドから買い取った後、Wellingtonは5.9%上昇した。一方、競合が苦戦する中で、同社の株式運用ファンドとタクティカル・トレーディング・ファンドは月間で2桁の上昇率を記録した。
シタデルの主要ファンドは7月に大きく上昇した。背景には、同社がヘッジファンドのSituational Awarenessの崩壊時にAI関連株の割安なポートフォリオを買い取り、同セクターにエクスポージャーを持つ投資家全体に広がっていた痛みの一部を相殺したことがある。Wellingtonはこの取引前には0.45%高にとどまっていたが、月間では5.9%上昇し、2026年通年では12%高となった。これは2025年通年の10.2%のリターンをすでに上回っている。Citadel Equitiesは7月に14.2%上昇し、Tactical Tradingは11.1%上昇した。この結果、両ファンドの年初来上昇率はともに27%近くとなり、2025年通年の14.5%と18.6%を上回っている。 元OpenAI研究者のレオポルト・アシェンブレナー氏が率いるSituational Awarenessは、7月初旬に約450億ドルでピークを付けた後、AIインフラ株へのレバレッジをかけた賭けとソフトウェア株のショートが崩れたことで、数週間のうちに約100億ドルまで縮小した。同ファンドのレバレッジは自己資本の4倍に達する場面もあり、月中に主要な半導体・メモリー保有銘柄が35%超下落すると、ゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカが追加担保を要求した。同ファンドはそのマージンコールに応じられず、上場株式ポートフォリオを全て売却し、それをシタデルが約10%のディスカウントで買い取った。 その後の反発はシタデルの利益計上を後押しした一方で、一部の競合は逆方向に動いた。Whale Rockの旗艦ファンドは7月に21.7%下落し、2026年の上昇分のおよそ半分を失った。25歳のアシェンブレナー氏が運用する同ファンドは、6月末までで439%、2024年7月の立ち上げ以来では1,000%超のリターンを上げていた。同ファンドは現在も未公開投資を保有しており、その中には約50億ドル相当のAnthropic持ち分も含まれる。シタデルは買い取った株式をまだ売却しておらず、同じAI銘柄の8月の決算が、そのディスカウントが価値を維持できるかを見極める次の試金石となる。