ポルトガルの貿易赤字、2026年6月に36億3000万ユーロへ拡大

ポルトガルの貿易赤字、2026年6月に36億3000万ユーロへ拡大

燃料・潤滑油と工業用原料が赤字拡大を主導し、輸入の伸びが輸出を上回った。一方、第2四半期と上半期の貿易統計では輸出の勢いは維持された。

ファクトチェック
Trading Economicsのニュース記事と国別ページはいずれも、ポルトガルの2026年6月の貿易赤字が36億3000万ユーロ(36億3200万ユーロ)で、輸入(107億9500万ユーロ)の伸びが輸出(71億6300万ユーロ)を上回り、その主因が燃料・潤滑油と産業用原材料であったと報じており、これは当該主張と完全に一致する。第2四半期および上半期の輸出モメンタムが維持されたとの主張も裏付けられている(第2四半期の輸出は+10.3%、上半期の輸出は+1.7%)。Trading Economicsはポルトガル統計局(INE)を参照しており、同局のプレスリリース一覧でも、2026年6月の国際貿易統計が2026年8月7日に公表されたことが確認できる。主張の全要素は裏付けられている。
要約

ポルトガルの貿易赤字は2026年6月に36億3000万ユーロとなり、前年同月の25億1000万ユーロから拡大した。輸入が輸出を大きく上回る伸びとなったことが背景である。輸入は前年同月比19.6%増加し、ブラジル産原油を中心とする燃料・潤滑油の50.7%急増と、工業用原料の23.5%増加が主因となった。ブラジル、オランダ、ドイツからの輸入はとりわけ大きく増えた。輸出は前年同月比10%増加し、燃料・潤滑油の69.3%急増と、特に卑金属を中心とする工業用原料の13.4%増加が下支えした。スペイン向けとドイツ向けの輸出も伸びた。第2四半期には輸出が前年同期比10.3%増、輸入が8.7%増となった。2026年上半期では輸出が前年同期比1.7%増、輸入が6.3%増となり、ポルトガルの貿易収支への圧力が続いていることを示した。

用語解説
  • 貿易赤字: 一定期間において、一国の輸入額が輸出額を上回る額。
  • 工業用原料: 原材料や中間財など、生産の投入財として用いられる財。
  • 燃料・潤滑油: 原油や精製燃料などを含む、エネルギー関連の輸出入品。