
イーライリリーは、MounjaroとZepboundの第2四半期の力強い需要を受けて2026年の売上高見通しを引き上げた。一方、ウォール街の反応は、両社がいずれも見通しを引き上げたにもかかわらず、ノボノルディスクとの間で信認格差が拡大していることを浮き彫りにした。
イーライリリーは、2026年第2四半期の業績が市場予想を上回ったと報告し、通期売上高見通しを850億-870億ドルに引き上げ、急成長するGLP-1市場でノボノルディスクに対する優位をさらに広げた。一方、両社の更新内容に対する投資家の反応は、肥満症治療薬セクターにおける信頼感の格差が拡大していることを浮き彫りにした。 リリーによると、上半期売上高は前年同期比51%増の427億7300万ドルとなった。このうちチルゼパチド製品のMounjaroとZepboundの合計売上高は276億9300万ドルで、前年同期比88%増となり、総売上高の約65%を占めた。この結果、2026年上半期におけるリリーのチルゼパチド製品群は、ノボノルディスクのセマグルチド製品群を102億ドル超上回った。ノボによると、Wegovy、Ozempic、Rybelsus、経口Wegovyを含むセマグルチド製品の売上高は1121億9300万デンマーククローネ、約175億2500万ドルであり、その差は2025年通年では20億ドル未満だった。 リリーの四半期売上高は48%増の229億7000万ドルとなり、市場予想の207億3000万ドルを上回った。調整後1株利益は8.38ドルとなり、予想の6.01ドルを上回った。増収は取引量の60%増により押し上げられたが、実現価格の13%下落が一部相殺要因となった。世界のMounjaro売上高は91%増の99億ドルとなり、米国のZepbound売上高は44%増の49億3000万ドルとなった。リリーは2026年の調整後1株利益見通しを35.50-37.00ドルから35.50-36.50ドルに狭める一方、売上高見通しは820億-850億ドルから引き上げた。 同時に、リリーは第2四半期の米国肥満症・糖尿病治療薬市場で60.9%のシェアを確保したと述べた。これに対し、ノボは38.8%だった。アナリストは、リリーの決算内容は、インクレチン市場の成長を取り込む上で同社が引き続き最も有利な立場にあるとの見方を裏付けたと述べた。一方、ノボの更新内容を受けて投資家は、同社が自ら予想を上回る利益と通期見通しの引き上げを示したにもかかわらず、開発パイプラインの遂行、価格圧力、将来の成長持続性に引き続き注目した。