JPYC、AZ-COM丸和ホールディングスのシリーズBエクステンション参加で累計調達額60億円に

JPYC、AZ-COM丸和ホールディングスのシリーズBエクステンション参加で累計調達額60億円に

日本の発行体JPYCはシリーズBエクステンションにAZ-COM丸和を加えた。物流グループは、配送記録に連動した請負業者向け支払いに円連動トークンを利用する準備を進めている。

ファクトチェック
中核となる主張は、公式の一次情報源によって確認されている。PR TIMESのリリース(000000328)とJPYCの公式X投稿はいずれも、シリーズBのエクステンションにより累計調達額が約60億円となり、AZ-COM丸和ホールディングスが新たな出資者として加わったと示している。しかし、この主張には2つの事実誤認が含まれている。第1に、「AZ-COM」と「Maruwa Gal」を別個の2社の出資者として扱っているが、2026年7月22日の提携リリース(000000327)によれば、AZ-COM丸和ホールディングスは単一の企業であり(「丸和」=Maruwa)、「Maruwa Gal」は誤転記である。第2に、この主張は、以前に開示された累計額が28億円だったとしているが、JPYCの2026年5月22日付リリース(000000319)では、シリーズBの第1回・第2回クローズ時点で約50億円(50億円)と開示されており、28億円という数字は公式の過去開示と一致しない。見出しとなる事実は真実である一方、それを支える2つの詳細が不正確であるため、この主張全体は一部が真実であり、一部が誤りである。
要約

JPYCは、東京証券取引所上場の物流会社AZ-COM丸和ホールディングスから約10億円(630万ドル)の出資を受け、シリーズBの累計調達額を約60億円(3800万ドル)に引き上げた。これにより、同社の円連動ステーブルコインの運輸分野の決済への展開が広がる。AZ-COMは、主にトラック運転手や下請け業者である約2300の取引先企業と個人事業主に対し、輸送費や外注費の支払いにJPYCを利用する計画である。また、GPS追跡やスマートコントラクトの実行を通じて、決済を配送確認に結び付けられる可能性のある専用ウォレットの開発も進めている。このラウンドは、2月と4月のクローズ後にそれまで約46億円に達していた。同社によると、2025年10月に開始されたJPYCは、日本の改正資金決済法の下で電子決済手段として登録された初のデジタル通貨となった。各トークンは円預金と日本国債によって裏付けられており、要求に応じて円で償還できる。

用語解説
  • シリーズB: 企業が事業拡大とスケールアップのために通常活用する、比較的後期段階の資金調達ラウンド。
  • ステーブルコイン: 法定通貨などの参照資産に連動させることで、一定の価値を維持するよう設計されたデジタルトークン。
  • スマートコントラクトの実行: コード化された条件が満たされた時点で、ブロックチェーン上であらかじめ設定された処理を自動的に実行すること。