
CNBCとのインタビューでダイモン最高経営責任者(CEO)は、ヘッジファンド、プライムブローカー、ETF、米国債取引にまたがる借り入れが依然高水準にあり、個別の破綻が吸収可能であっても市場が急速に混乱するリスクを高めていると述べた。
JPモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は、信用取引残高が過去最高に達したとしたうえで、プライムブローカレッジ、ヘッジファンド、上場投資信託(ETF)、米国債のアービトラージ(裁定取引)戦略などを通じて、金融市場全体でレバレッジが高止まりしていると警告した。こうした借り入れの多くは公式な信用取引残高の統計に反映されておらず、隠れたレバレッジの把握を難しくし、単一の投資家やファンドが突発的な相場変動を引き起こす可能性を高めていると述べた。ただし、それが2008年に見られた住宅ローン関連損失のようなシステミックな脅威に必ずしも当たるわけではないとも指摘した。 ダイモン氏は、ボラティリティーが上昇すれば銀行や清算機関は追加の担保を求める公算が大きいと述べたほか、政府財政赤字、インフラ支出、世界的な軍備増強がインフレ圧力と長期金利を高止まりさせる可能性があると警告した。こうした発言は、投資家が高い株価バリュエーション、過去最高のヘッジファンドのレバレッジ、大規模な米国債ベーシス取引を見極める中で出てきたものである。ダイモン氏は、JPモルガンが主要ブローカーの1社だったAI特化型ヘッジファンド、Situational Awarenessの破綻を挙げ、レバレッジをかけた破綻が急速に巻き戻される一方で、市場全体にはなお吸収され得る証左だとした。その破綻を巡るロス・ガーバー氏とマーティン・シュクレリ氏の論評も、混み合ったAI取引におけるレバレッジと追証の力学に焦点を当てていた。