中国株は強弱まちまち、貿易統計を前にセクターローテーションが加速

中国株は強弱まちまち、貿易統計を前にセクターローテーションが加速

中国A株は8月7日、4日続伸した。売買代金は2兆5000億元を上回る水準を維持し、取引終盤に光モジュール株が売られたものの、資金はテクノロジー株や革新的新薬関連株に向かった。

要約

中国A株市場は8月7日、下半期に入って初の4日続伸となった。上海総合指数は1.02%上昇、深セン成分指数は1.42%高、創業板指数は1.35%高となり、上海・深セン両市場の売買代金は2兆6600億元に達した。Windのデータによると、Wind全A株指数は1.43%上昇し、7月17日の急落分を完全に回復して250日移動平均線を回復したほか、週間では累計5.37%上昇した。 上昇は幅広い銘柄に及び、2800超の銘柄が上昇した。背景には、水曜日以降も売買代金が2兆5000億元を上回って推移したことと、テクノロジー株への機関投資家の資金流入が再び強まったことがある。Windのデータによると、電子部品、半導体、通信設備はいずれも今週4営業日連続で機関投資家の純流入を記録し、このうち電子部品だけで1000億元近い資金を集めた。AIハードウエアは際立ったテーマとなり、開盤啦のデータによると、関連15銘柄がストップ高で引け、場中では最大20銘柄がストップ高を付けた。 セクター主導は革新的新薬、CRO、PCB関連株、希土類永久磁石、6G関連が中心となる一方、情報セキュリティ株は反落した。中国の革新的新薬のライセンスアウト取引総額が2026年上半期に約997億ドルとなり、2024年通年の約2倍に達したことを示すデータも、革新的新薬関連株の追い風となった。百済神州は通期の業績見通しを引き上げたほか、栄昌生物と信達生物も上半期業績の大幅改善を報告した。 取引終盤には、中際旭創が急落し、市場で「易中天」と呼ばれる光モジュール3銘柄、すなわち中際旭創、新易盛、天孚通信に売りが広がった。これによりCPOセクターは下落し、創業板の上げ幅も縮小した。それでも、この売りがPCBなど他の人気セクターに大きく波及することはなく、投資家が来週もテクノロジー株が指数を支える必要があるかを見極める中でも、市場全体のセンチメントは底堅さを保ったことが示唆された。

用語解説
  • CRO: 製薬会社に研究開発サービスを外部委託で提供する開発業務受託機関。
  • CPO: 高性能コンピューティングやAIハードウエアシステムにおけるデータ伝送効率の向上に用いられる技術アプローチであるコパッケージドオプティクス。
  • 250-day moving average: おおむね1営業年にわたる平均終値を追跡し、市場トレンドの方向性を測る長期テクニカル指標。