ウランチャブの同施設は、グリーン電力の直接供給と計画容量2GWを軸に設計されており、大規模AIコンピューティングにおいてエネルギー確保が中核的要素になりつつあることを示している。
遠景能源は、内モンゴル自治区ウランチャブで「Envision Galaxy Base」を正式に開設した。これを、計算規模100万PetaFLOPS、100万枚のカードの並列処理能力、総計画電力容量2GWを備えるスーパーコンピューティング拠点と位置付けている。同社によると、この12万平方メートルの施設は、中国最大のAIコンピューティングパークであり、トークン出力能力ベースで世界最強の単一拠点型Artificial Intelligence Data Centerだという。このプロジェクトは、自社建設の風力発電所と専用送電線を用いてAIチップクラスターに電力を供給するグリーン電力直接接続モデルを中心に構築されている。この設計は、電力がAIデータセンターの日次営業費用のおよそ80%を占める中、最大のコスト項目の1つを引き下げることを狙ったものである。遠景によると、ウランチャブは中国の国家級「東数西算」ハブノード8カ所の1つであり、豊富な風力・太陽光資源に加え、地域のエネルギーミックスに占めるグリーン電力比率が67%に達していることから、同拠点はネットワーク面とエネルギー面の双方で優位性を持つという。今回の開設は、ウランチャブで進むより広範な整備拡大の流れにも沿うものである。公開データによれば、同地のコンピューティング規模は2025年に12万5000PetaFLOPSで、2026年初めには20万PetaFLOPS超の目標が設定され、2026年上半期の実稼働規模は16万5000PetaFLOPSに達した。遠景は、このモデルを中国国外にも展開し、2030年までに世界のゴビ砂漠地域で5GWのグリーンAIコンピューティングセンターを目指すとしている。