詐欺師、EUのMiCA期限を悪用し無認可の仮想通貨プラットフォームを離れる利用者を標的に

詐欺師、EUのMiCA期限を悪用し無認可の仮想通貨プラットフォームを離れる利用者を標的に

EU規制当局によると、詐欺師はMiCAの7月1日の期限後に利用者が資産を移す局面で監督当局や認可済み取引所を装っており、欧州証券市場監督局の一覧には26加盟国の322の認可事業者が掲載されている。

ファクトチェック
Cointelegraphの記事は、この主張の中核要素をそれぞれ直接報じている。すなわち、EUの監督当局であるAMFとESMAが、詐欺師が規制当局や仮想通貨企業になりすまし、偽のウェブサイトや偽造・改ざん文書を用いて、2026年7月1日のMiCA期限後に無認可事業者の利用者を食い物にしていると警告している点である。引用元とされるFTの記事も、主張と一致する見出し(「Scammers pose as watchdogs to prey on EU crypto rule changes」)を掲げている。ESMAとAMFの公式情報は、この混乱の背景にある2026年7月1日の認可期限と経過措置の枠組みを、それぞれ独立に確認している。唯一の制約は、FT本文がペイウォールの対象であり、AMF/ESMAによるスキャム警告ページを直接取得できなかったことである。ただし、専門メディアの報道と公式な規制文脈が一致していることから、この主張の信頼性は非常に高い。
要約

詐欺師は、2026年7月1日の期限後に無認可プラットフォームの顧客が資金を移すなか、規制当局や認可済み取引所になりすましてMiCA後の移行を悪用している。フランス金融市場庁、オランダ金融市場庁、欧州証券市場監督局によると、犯罪者は送金の過程で利用者を偽サイトや犯行グループが管理する口座へ誘導している。こうした移管は、欧州証券市場監督局自身が6月23日の通知で促していたもので、同通知は無認可業者にEU顧客の新規受け入れ停止を求めるとともに、利用者には保有資産を認可済みの暗号資産サービスプロバイダーまたはセルフホスト型ウォレットに移すよう指示した。欧州証券市場監督局の8月4日時点の登録簿には26加盟国の322の認可事業者が掲載されている。一方、Chainalysisによると、なりすまし詐欺は2025年に前年比1,400%増加し、平均支払額は782ドルから2,764ドルに拡大した。欧州証券市場監督局はまた、各国当局が無認可業者に対して協調行動を取る可能性があると述べた。

用語解説
  • MiCA: EUの仮想通貨関連企業が域内でサービスを提供するための単一認可枠組みを整備する暗号資産市場規則。
  • 暗号資産サービスプロバイダー: デジタル資産の取引、カストディ、送金などのサービスを提供することが認められた規制対象事業者。
  • セルフホスト型ウォレット: 取引所やその他の第三者プラットフォームではなく、利用者自身が直接管理する仮想通貨ウォレット。