欧州の保険ギャップ拡大で、EUが山火事予防への投資拡大を要請

ブリュッセルは、フランス、スペイン、ギリシャで深刻な山火事が発生したことを受け、加盟国は自然を活用した火災予防への支出を増やさなければならないと述べた。一方、大手保険会社は、気象災害による損失の増加が補償の拡大を上回っていると警告した。

要約

欧州連合(EU)は、フランス、スペイン、ギリシャで夏に深刻な山火事が発生したことを受け、加盟国に対し、山火事予防と環境管理への支出拡大を求めている。一方で、欧州の大手保険会社は、気候関連災害による損失が保険の補償対象外となるケースが増えていると警告している。EUの環境担当委員イェシカ・ロスウォール氏は、ブリュッセルが自然保護と火災予防に向けたEU資金の各国の活用状況を監視し、9月までに提出される各国の自然再生計画を見直すと述べた。AccuWeatherは、この夏の山火事による経済損失が156億ユーロから191億ユーロに達したと推計している。これとは別に、チューリッヒ・インシュアランス・グループ、スイス・リー、ミュンヘン再保険の幹部らは、欧州ではプロテクション・ギャップが拡大しており、山火事や熱波による無保険損失を政府、家計、企業がより多く吸収していると述べた。

用語解説
  • プロテクション・ギャップ: 災害による経済損失の総額と、そのうち保険で補償される部分との差を指し、家計、企業、または政府が保険未加入の費用を負担することになる。
  • 自然を活用した火災予防: 自然の防火帯として機能し得る乾燥した植生の除去や湿地の再生など、環境管理措置を通じて山火事リスクを低減すること。
  • 欧州委員会: 政策を提案し、EU加盟国全体での実施を監督する欧州連合の執行機関。