AI主導のDRAM逼迫の中、Appleが中国向けiPhoneとMacBook向けにCXMT製メモリーチップをテスト

AI主導のDRAM逼迫の中、Appleが中国向けiPhoneとMacBook向けにCXMT製メモリーチップをテスト

議員の反対が出る中、Appleは中国で販売する端末に既製品のCXMT製チップを使うためホワイトハウスの承認を求めており、CXMTのHBM強化はサムスン電子とSKハイニックスへの脅威となっている。

ファクトチェック
WSJの記事「供給逼迫が強まる中、アップルが中国製メモリーチップを試験」は、この主張の各要素を直接裏付けている。アップルはiPhoneとMacBookでCXMTのメモリーチップを試験し、中国で販売する端末向け部材の調達について初期協議を行い、ホワイトハウスの承認を求めており、その背景にはAI主導のメモリー逼迫があるとしている。FTを引用したロイターの報道「アップル、制裁対象の中国企業からのチップ購入承認を要請へ=FT」は、AI主導のメモリー価格圧力が高まる中で、アップルがCXMT製メモリーチップの購入に向けてホワイトハウス/米政権に働きかけていることを独立に裏付けている。複数の信頼できる報道内容が一致しており、確度は高い。
    参考12
要約

Appleは、中国で販売するiPhoneとMacBook向けに中国のCXMT製メモリーチップをテストしている。AI投資拡大でDRAM市場が逼迫する中、それに伴う供給不足とコスト上昇を和らげる狙いである。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、トランプ大統領政権下で導入された米輸出規制により、米企業はこの中国サプライヤーと技術情報を共有できないため、Appleは既製品のCXMT製チップを使用するためのホワイトハウス承認を求めている。一方、超党派の上院議員6人はAppleに対し、8月21日までにCXMTまたはYangtze Memory Technologiesのチップを使用しないと誓約するよう求めている。 同報道はまた、CXMTがDDR5とLPDDR5Xの生産を拡大し、DRAMウェハーの20%をHBM3に振り向け、2027年までにHBM3Eの量産を目指し、579億元の新規株式公開(IPO)と上海証券取引所の科創板での初日460%上昇を受けて資金力を強める中で、サムスン電子とSKハイニックスに対する競争上のより広範な脅威が生じているとも指摘している。

用語解説
  • DRAM: スマートフォン、PC、サーバーなどの機器で短期的なデータ保存に使われるコンピューターメモリーの一種。
  • HBM: AIおよび高性能コンピューティング向けチップでデータを高速に移動させるために設計された積層型メモリー。
  • LPDDR5X: スマートフォンやノートPCなどの機器で、より高速なデータ転送に使われる低消費電力モバイルメモリー規格。