オーストラリア準備銀行は市場予想通り、2会合連続で政策金利を4.35%に据え置いた。一方で、ミシェル・ブロック総裁が金融市場に対し、引き締めサイクルが終了したと想定すべきではないと述べたほか、インフレの根強さが続く場合には政策金利の目標が一段と引き上げられる可能性があると中銀が改めて表明し、タカ派寄りの姿勢を維持した。当局者は、金融引き締めが景気を減速させており、失業率の上昇や不動産市場の軟化が需要抑制に寄与していると指摘した。第2四半期のインフレ率は予想を下回り、住宅市場の冷え込みも中銀の想定以上であった。RBAはなお、インフレ率が2%〜3%の目標レンジに戻るのは緩やかなペースにとどまると見ており、2月以降の累計75ベーシスポイントの利上げを経ても物価上昇率はその水準に戻っていないなか、総合・基調の両指標が2028年初めまでに2.5%の中間点に達すると予測している。住宅価格はすでに3月のピークから1.6%下落しており、ANZは2026年と2027年に州都圏の住宅価格がピークからボトムまで10.6%下落すると見込む。また、9月会合前に発表されるCPI、雇用、住宅関連の各指標は、追加利上げの有無を判断するうえで引き続き重要である。