JPモルガンは、力強い業績とAI主導の売上成長への確信の高まりで米国株の見通しが改善したことを受け、S&P500の年末目標を7,800から8,000に引き上げた。これは金曜終値7,757.64に対して約3.1%の上昇余地を示唆する。CFRAも目標を8,050に引き上げ、同社のサム・ストーバルは12カ月目標を8,650に引き上げた一方で、市場がピークに近づいている可能性があると警告した。こうした強気予想の広がりの一方で、上昇相場の裏では新たなリスクシグナルが浮上している。投資家が下値保護から距離を置きつつあり、オプション・スキューは16カ月ぶりの低水準に低下し、S&P500の配当利回りは過去最低の1.04%に落ち込んだ。JPモルガンは、クラウドの堅調な成長と受注残高の増加が売上に転化することで、投下資本利益率(ROIC)を巡る懸念の緩和に寄与し、特にグーグル、アマゾン、マイクロソフトなどAI支出関連銘柄の上昇を支えるとの見方を示した。また、S&P500の1株利益予想を2026年は350ドルから365ドルに、2027年は390ドルから420ドルに引き上げた一方、将来の金利上昇、地政学リスク、株式と債券の大量発行を理由に、目標バリュエーション・マルチプルは約20倍に据え置いた。