マレーシアのパーム油先物取引は1トン当たり4,720リンギットを下回った。価格が2週間ぶり高値を付けた後にトレーダーが利益確定売りを進めたためで、下落は大連取引所の食用油安や、マレーシアで供給が潤沢であることを示す兆候に連動した。7月の在庫は前月比3.32%増の263万トン、生産は9.41%増の179万トンとなった。一方、世界最大の食用油輸入国である中国の弱いインフレ指標は、需要の弱さを示唆した。下げは、リンギット安とシカゴ市場の大豆油高によって一部和らいだ。7月の食用油輸入が10カ月ぶり高水準に達したことを受けたインドの祭礼シーズン向け買いへの期待や、貨物調査会社が8月最初の10日間のマレーシア産パーム油出荷が2.6%〜14.8%増加したと推計したことによる輸出需要の改善も支援材料となった。さらに、2隻の船舶への攻撃を受けた中東の供給懸念や、米国とイランの和平合意を巡る不透明感を背景とする原油高が、商品市場全体の追い風となった。