エア・カナダは、ブラックストーン、ラ・カイス、PSPインベストメンツ、ブリティッシュコロンビア・インベストメント・マネジメント・コーポレーションが、Aeroplanの25%の非支配持分に25億ドルを投資すると発表した。これにより同ロイヤルティープログラムの価値は100億ドルと評価される一方、同事業の支配権は航空会社側に残る。評価額はエア・カナダの時価総額を約24億ドル上回っており、取引が明らかになった後、同社株は約6%上昇して2021年以来の高値を付けた。 アナリストによると、航空会社が支配権を維持し、クロージングから5年目から8年目の間に当該持分を買い戻す権利を確保した一方で、投資家グループの上振れ余地は分配金控除後ベースで内部収益率6.5%に制限されているため、この取引条件はエア・カナダにとって予想以上に有利であった。スティーフルのアナリスト、ダリル・ヤング氏は、エア・カナダは大きな譲歩をほとんどしていないと述べたが、この取引はハイブリッド債務商品に似ているため、これが純然たるエクイティ評価を示すのかについては一部投資家の間で議論になる可能性があると指摘した。 Aeroplanの価値は主に、アメリカン・エキスプレス、トロント・ドミニオン銀行、カナディアン・インペリアル・バンク・オブ・コマースなどのクレジットカード発行会社との関係に結び付いている。これらの企業はカード会員向けに提供するロイヤルティーポイントを購入している。同プログラムの会員数は世界で1000万人超に上り、ポイントはエア・カナダ、提携航空会社、ホテル、レンタカー提携先で利用できる。 エア・カナダは、調達資金が近く到来する12億米ドルの社債償還への対応に役立つほか、クラスA変動議決権株式とクラスB議決権株式を対象とする最大8億ドルの大規模自己株式公開買い付けを含む自社株買いの資金に充てられると述べた。同社はまた、ジェット燃料価格の急騰を理由に、中東での戦争勃発を受けて4月にいったん取り下げていた従来見通しの33億5000万カナダドル〜37億5000万カナダドルから、通期の調整後EBITDA予想を29億カナダドル〜32億カナダドルへ引き下げた。