日本国債利回りは引き続き上昇圧力にさらされ、指標となる10年債利回りは8月13日に2.855%と前日比1.5ベーシスポイント上昇し、1カ月超ぶりの高水準近辺を維持した。投資家は根強いインフレ圧力と、9月の日銀利上げ観測の高まりを見極めている。こうした動きは、前日により年限の短い利回りが急上昇した流れを受けたもので、5年債利回りは過去最高の2.1%に上昇し、2年債利回りも1.63%と1995年以来の高水準を付けた。 日本の7月の企業物価指数は前年同月比7.2%上昇し、6月の7.3%上昇からの鈍化は小幅にとどまったため、消費者物価に波及し得るコスト圧力への注目が続いた。スワップ市場では現在、9月の日銀利上げ確率を75%織り込んでおり、政策正常化が現実的なシナリオとして一段と意識されているとの見方を強めている。 債券市場の動きは、お盆休暇で取引が薄いなかで増幅され、流動性の低さから比較的小口の取引でも価格変動が大きくなった。8月13日に実施された日銀の定例国債買い入れオペも、応札倍率を含む結果が弱いと市場参加者に受け止められ、センチメントの重しとなった。利回りは上昇したものの、日本の他市場は比較的落ち着きを保っており、TOPIXは6営業日続伸し、円相場は対ドルで159円台前半で推移した。