米ドルは木曜日、予想を下回る経済指標と米連邦準備制度当局者によるハト派的な発言を受け、トレーダーが追加利上げへの見方を後退させたことで下落した。主要6通貨に対するドルの動きを示すドル指数は、米東部時間午前10時時点で0.3%安の104.20となった。CME (Chicago Mercantile Exchange)グループのFedWatchツールによると、市場は9月の25ベーシスポイント利上げ確率を30%と織り込み、1週間前の45%から低下した。これにより、インフレの鈍化に伴い米連邦準備制度が引き締めサイクルを一時停止する可能性があるとの見方が強まった。英国では国家統計局が第2四半期の経済成長率について、横ばい予想に反して0.1%のマイナス成長となったと発表し、ポンドにも売り圧力がかかった。投資家が英国の景気後退の可能性を見極めるなか、ポンドは対ドルで0.4%下落して1.2730ドル、対ユーロでも0.2%下落して0.8730ユーロとなった。ドル安の動きは新興国通貨やドル建て商品を一定程度下支えする可能性があるが、アナリストは米連邦準備制度の次の一手は今後のインフレ指標次第だと警告した。一方、英国の弱い成長率はイングランド銀行が利上げサイクルを停止する根拠を強めており、こうした環境が当面ポンドの重しとなる可能性がある。