米30年実質利回り、債券大量発行の中で約3%と18年ぶり高水準近辺

実質利回り(予想インフレを上回る債券リターン)は主要国で数年来の高水準に上昇しており、米30年実質利回りは約3%と18年ぶり高水準近辺にあり、英国とドイツの10年実質利回りも10年以上ぶりの高水準となっている。アルファベット、アマゾン、メタは今年これまでに約2200億ドルの債券を発行しており、2025年通年の1080億ドルの2倍超となる。一方、米国の財政赤字は今年、GDP比約6%の1兆9000億ドル程度となる見通しで、フランスは5%、英国は4%である。投資家やアナリストによると、AIハイパースケーラー(インフラに多額の投資を行う大手クラウド・AIプラットフォーム運営企業)と各国政府による大量発行に加え、利上げ観測、米国の相対的に堅調な成長、中銀による債券買い入れの終了が重なり、買い手はより高いリターンを要求せざるを得なくなっている。その結果、イラン紛争にもかかわらずインフレ期待がおおむね安定しているなかでも、名目利回りは押し上げられている。株式相場はこれまでのところ過去最高値と一段と強い利益見通しを背景に持ちこたえているが、一部の投資家は、インフレ調整後の借入コスト上昇が最終的には信用需要、消費、投資、経済成長を抑制する可能性があると警告している。

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