米企業在庫は6月に横ばいとなり、0.1%増の予想に届かなかった。卸売在庫の増加が小売在庫の減少で相殺されたためである。横ばいとなった6月は、5月の0.4%増に続く結果で、在庫は前年同月比では3.0%増だった。在庫は底堅い国内需要の下でこれで5四半期連続の取り崩しとなっており、経済が年率1.5%で拡大し、個人消費と人工知能関連の設備投資に支えられて国内需要が3年超ぶりの高い伸びを記録したにもかかわらず、第2四半期の国内総生産(GDP)成長率に下押し圧力をかけた。小売在庫は6月に0.2%減と、5月の0.8%増から落ち込み、横ばいとしていた速報値を下回った。一方、GDP算出に反映される自動車を除く小売在庫は0.4%減と、従来公表されていた0.2%減から下方改定された。自動車在庫は0.4%増、卸売在庫は0.2%増、製造業在庫は0.1%増だった。企業売上高は6月に1.1%減と、5月の2.1%減に続いて落ち込み、在庫売上高比率は1.28カ月から1.30カ月に上昇したが、前年の1.39カ月は下回った。在庫動向は、需要が持ちこたえれば企業が生産を引き上げる余地があることを示唆する一方、売上高の減少が続けば在庫調整が加速する可能性がある。