米国では、牛群が75年ぶりの最小規模に縮小したことを受けて牛肉価格の高止まりが続いているが、食料品価格の上昇が家計を圧迫する中、消費者は買い控えを始めている。Circanaによると、7月中旬までの13週間の牛肉販売数量は前年同期比0.3%減となり、過去2年間の同時期にそれぞれ約5%増だったのと比べて鈍化した。米労働統計局によると、7月のひき肉価格は1ポンド当たり7.116ドルと過去最高に近い水準だったが、前年同月比9.4%の上昇率は17カ月ぶりの低さだった。アナリストや業界幹部によると、買い物客は鶏肉などより安価なたんぱく源に切り替える動きを強めており、夏のバーベキュー需要期の需要軟化も、牛肉卸売価格と肥育牛先物取引の下落に寄与している。米国は、アルゼンチンなどからの食肉輸入を増やし、メキシコからの生体牛輸送の再開に動くことで圧力緩和を図ってきたが、2019年の9470万頭に対して8620万頭にとどまる国内牛群が約50年ぶりの低水準近辺にあるため、供給逼迫は続いている。